11月臨時議会報告(その2)

11月5日、9日、18日と臨時議会が開催されました。

 

 

通常であれば岡崎市議会の11月臨時議会は

議長や副議長を決めるなどの議会人事がその目的ですが、

今回は新市長の公約でもある「おかざき市民応援給付金」に

関連する議案が追加され、皆さんの耳目を集めることになりました。

 

結果としては否決されました。

 

まず全市民に5万円を給付するためには約195億円が必要で、

その財源が論点となります。

そのために5つの基金を廃止し約112億円、

財政調整基金を取り崩し約81億円をその財源に充てるというものでした。

   <5つの基金>

   ・岡崎市美術博物館等整備基金

   ・岡崎市公園施設整備基金

   ・岡崎市文化施設整備基金

   ・岡崎市東岡崎駅周辺地区整備基金

   ・岡崎市公共施設保全整備基金

5つの基金は目的を限定した基金であり、必要に応じて積み立てられてきました。

例えば「岡崎市公共施設保全整備基金」

この対象は市役所や支所はイメージできると思いますが、

小中学校もその対象となります。

小中学校の建物を含めた施設の保全にも影響があります。

この基金がなくなれば一般会計から予算を充当することになります。

 

では一般会計からも考えてみると、

財政調整基金も全額取り崩す予定としていますので、

例年の当初予算で充当している約50億円の歳入が減少し

令和3年度では新型コロナウイルスの影響で税収の減少も見込まれており

そもそも例年通りの事業は到底できない状況となります。

さらに基金が廃止されることから一般会計からの支出が増えることになります。

とすると、岡崎市としてこれまで実施してきた市民サービスは

確実に低下することになります。

加えて前段で触れた小中学校の施設の保全(あくまで例です)を優先すれば

他の事業をさらに削減せざるを得ない状況に陥ることになります。

 

もう一つの論点は効果。

193億円を市民に給付しますが、

現金なので岡崎市内で使用されるとは限りません。

また、給付を受けた金額がどれくらい使われるのか

国の実施した特別給付金では3割程度と言われていることからすれば、

経済効果も限定的と言わざるを得ません。

効果のもう一つは収入が限られた方の生活を守る面です。

これは直接的で効果があると考えています。

ただ、それを必要とされている方々は限定されると思います。

 

もう一つの要素は

今回の議案で廃止が提案された5つの基金と財政調整基金が

元の状態、すなわち現状まで回復するには10年単位での年月が必要となります。

その期間は緊縮財政で多くの事業ができない状況が想定されます。

 

こういった状況から市民サービスのレベルの維持と

岡崎市の将来を考えると、私自身も賛成はできないと判断しました。

 

*細かい内容よりも全体の流れを優先した文章としています。

 細部は岡崎市議会のサイトから議案資料の確認をお願いします。

 

今回の議会で感じたことが2つあります。

一つは提案する市長とその審議をする議会が

2元代表制の真価を発揮できたことです。

過去にはそこまで考えたことはありませんでしたが、

その必要性を実感する議会となりました。

 

もう一つは多くの市民の方に注目頂きました。

今回の議会を通じて皆さんに市政に関わって

頂けたことは良かったと受け止めています。

 

                    以 上